新年のごあいさつ

2021月01日01

理事長 写真
こうち生活協同組合
理事長 佐竹 一夫


 新年あけましておめでとうございます。旧年中は、皆様に生協の取り組みへのご理解やご協力、ご参加をいただきまして心から感謝申し上げます。
本年も「元気な挨拶、安全な運転」でスタートしてまいります。

 昨年は、年明けから目に見えない新型コロナウイルスの恐怖が世界中に広がり、普段のくらしが一変しました。さらに、夏には「災害級の記録的な猛暑」も加わり、普通に生活することが難しいとさえ思えるような状況が続きました。そういった中、組合員の皆様よりたくさんの励ましの声、感謝の声をいただきました。その声は私たち職員の勇気となり、こうち生協を支えていただきました。そのおかげで商品のお届けや情報提供を絶やすことなく続けることができ、皆様のくらしの中に「安心」をお届けすることができたのではないかと思います。本当にありがとうございます。

 また昨年は「戦後75年」という節目の年でした。戦争経験者の平均年齢は81歳を超え、戦後生まれが8割を超えています。そして、祖父母が戦争を経験していない世代も増えてきていますが、平和を願う想い、核兵器廃絶を願う想いは、コロナ禍の中でも確実に次世代へと繋がっています。昨年11月には「核兵器禁止条約に批准した国が50か国となり条約が発効される」とのニュースが流れました。この条約の成立・発効には、こうち生協も20数年取り組んでいる平和折り鶴や、全国の生協で取り組み300万筆が集まったヒバクシャ署名の活動など、地道に取り組んできた平和を願う行動がチカラとなっています。

 環境面では、昨年7月よりレジ袋の有料化がスタートし、店舗でのマイバッグ持参率が飛躍的に伸びました。レジ袋の削減で減らすことのできるプラスチックの量はごくわずかとのことですが、自分たちが普段していることを通じ身の周りや世界の誰かのくらしを、地球の環境を、より良くすることに繋がると意識した行動が広がっています。この一人ひとりの意識の変化は大きなチカラになっていくのではないでしょうか。

 このほか共同購入事業では、高知県産品を掲載したオリジナルカタログ「こうち版リプレ」の利用が、また店舗でも高知県産品の利用が、それぞれ増え続けています。コロナ禍以降、「自分たちが地元の商品を利用することで、高知の生産者やメーカーさんのくらしを支えていきたい」「高知で共にくらしている人たちの役に立ちたい」そんな想いから利用をしてくださる方が増えているように思います。

 “私のくらしは地域と繋がっている、そして世界へ、地球へと繋がっている。”小さな想いを持った行動が、自分たちのくらしを変えることができる。そしてそれは、SDGs持続可能な社会の実現のために、自分たちの身近なことからできることがあるということだと思います。

 2021年もコロナ禍が続く中でのスタートとなっています。世界中ではこの状況を受け入れつつ、助け合い、支え合いながら、持続可能な社会を協同して創る動きが広がっています。経済優先の奪い合い、競い争う競争から、分け合い、助け合い共に新たな暮らしを創る共創の時代へと変化しているのではないかと思います。こういった意味では、生活協同組合の出番ではないかと感じています。私たちこうち生協は、『健康と子どもたちの未来のために』この理念のもと、ここ高知になくてはならない、小さくともきらりと光る生協を目指し、皆様と共に創っていきたいと存じます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2021年1月1日